子どもの頃から実家で通算10匹の猫と暮らした経験のある私が、野良猫さんを家族として迎えるために準備した「こと&もの」をご紹介します。
目次
ある日、庭にあらわれた猫
我が家は小さな一軒家。裏に通路ほどの庭があります。ある日、見知らぬ若い猫が一匹。声を掛けると逃げていきましたが、どうやら庭によく来ているみたい。実家でずっと猫(どの子も元野良)を飼っていたので「可愛い~飼いたいな~」と様子を見ていました。
名前とトイレと寝床とごはん
よく見ると耳に避妊手術済の印があり、地域猫のよう…まずは、猫を管理している人や団体がないか、ご近所に聞き込み&ネットで検索。結果、見つからなかったので、飼うこと前提でお世話を決意します。
決まった場所にごはんを置いて、隠れて様子だけみる日々が続きます。庭でトイレをしている場所をつきとめ、そこの砂を猫砂に混ぜて、猫トイレを完備。しばらくすると庭に置いた段ボールで寝るようになり、その後は、ほとんどの時間を庭で過ごすように。
名前をつけて、ごはんの前には必ず呼ぶようにしながら、絶対に自分からは触らないようにしていました。その状態で1か月半が過ぎたある日、急に「さわってもいいよ」と猫から近づいてきました。
<保護前に用意したもの①>
★名前
★猫トイレ
★猫砂
★キャットフード
★段ボールと毛布
(何種類が試しましたが、野良猫さん出身の子は、最初は鉱物系の猫砂がいいように思います)
交流しつつ、慣れるのを待つ
背中を撫でられるようになり、少し距離が縮まりました。猫ブラシを用意し、ブラッシングしてみます。最初は驚いていましたが、ブラシの後におやつをあげると、ゴロゴロ喉を鳴らして、すぐに上手にできるようになりました。さらに、ねこじゃらしを購入。一緒に遊ぶことでだんだん仲良くできるようになりました。
<保護前に用意したもの②>
★猫用おやつ
★スリッカーブラシ
★猫じゃらし
(世の中にはいろんな猫おもちゃがありますが、一緒に遊んでいる感はスタンダードな猫じゃらしが一番です)
おうちの中へ引っ越し準備
外にいるときに懐いていても、家に入れるとパニックになるので、猫の安全のためにもケージを購入。さらに庭からケージまで猫を運ぶためのキャリーも用意しました。猫が警戒しないように、決行日までに数日間、キャリーを猫に見せておきました。
引っ越し当日の手順
いよいよ、決行日。組み立てたケージをあまり家人の往来がない静かな部屋に設置。庭で使っていた猫トレイもケージの中に移動させます。猫を呼んで、キャリーの中におやつを入れると自分から入りました。その後は扉をすばやく閉め、ケージまで移動…さすがに中で暴れました。
庭で使っていた毛布、食器類もケージに入れておき、猫をケージの中に放します。もちろん、恐怖で怒ります&鳴きます…(笑)ケージ全体が隠れる布ですっぽりと覆ってやり、水とエサを入れて、その日はそっと一匹にしておきました。
<家の中で飼うために用意したもの>
★ケージ(約120㎝サイズ/棚板2枚)
★キャリー
★空気清浄機
★空気清浄機のペット用フィルター
★ケージを覆うための布(マルチカバー)
(このケージにオプションで棚板を追加して、コンパクトな3階建てとして使用しています。イイ感じです)
保護して2週間経った今
私に懐いていたことと、庭で使っていたものをそのままケージの中でも使ったので、猫も2日目には少し落ち着き、エサも食べ、トイレもできるようになりました。前から使っているブラシと猫じゃらしも、落ち着くために役に立ちました。
2週間経った今、ケージの中でも静かに過ごせるようになりました。家の外に出たいと鳴く時間もだんだん短くなり、新しい生活に少しずつ慣れているようです。
部屋の中では、たくさん遊び、運動不足解消&交流の時間を増やしています。ブラッシングや撫でるときは、「がんばってるね、えらいね、すごいね」とほめちぎり、人間のやさしさをアピールしています(笑)。
<保護してから追加購入したもの>
★猫草
★つめとぎ
★猫用つめきり
★ノミ取りくし
★ケージ用ウォーターボトル
(用意をして予想以上に喜んだのが猫草でした。毎日、むしゃむしゃしています)
最後に
我が家では、これから猫の様子をみつつ、少しずつ家の中で移動できる範囲を増やしていく予定です。
コロナ禍で在宅時間が増え、ペットを飼う人が増えたそうですが、その際には、おうちのない猫や犬を家族に迎えることを選択肢に加えてみてはいかがでしょう。
なお、外で生活していた猫にとって、家の中に連れてこられた後は、ショックで長時間、大きな声で鳴く日が続きます。
大変ですが、一度、家に入れた以上は、外に出さないと覚悟を決め、落ち着く日まで猫の様子をみながら、付き合ってあげて欲しいです。
猫にも人にも、良い出会いがありますように!
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