必見!九份・十分&士林夜市
初の台北2泊3日 女子旅【2】

※この記事は、2019年10月上旬の情報です。
※この記事は、「人気の鼎泰豊で小籠包!初の台北2泊3日 女子旅【1】」の続きです。

 

台北のMRTに乗ってみた!

鼎泰豐の信義店でお腹いっぱいに小籠包を食べたあと、みんなで東門駅からMRTに乗りました。MRTは地元の人はもちろん、観光客にも便利な公共交通手段です。乗り方もとっても簡単で値段も安く、気軽に利用できます。構内はとても清潔。それもそのはず、構内は一切の飲食が禁止されています。なので、飲み物、食べ物はバッグに入れてから利用しましょう。券売機でトークンを購入し、改札機にピッとかざして構内に入ります。路線図もとてもわかりやすい!路線ごとに色分けされており、初心者でも安心して乗車できます。

台北MRT /台北市政府観光伝播局

https://www.travel.taipei/ja/information/mrt

みんなでワイワイしながらトークンを購入し、無事に電車に乗ります。何度もMRTに乗る人であれば、ワンデイパスなどのお得なパスがあるようです。平日の午後ということもあってか、電車の中はとっても静か。みなさん、行儀よく乗車されています。日本の車内も静かな方かと思いますが、その時に乗った車内は、図書館のような静けさ(笑)。車内アナウンスもよく聴こえます。最寄り駅の中山國小駅から3分ほど歩き、ホテルへ帰りつきました。

晴光市場とカフェで地元気分

ひとしきり客室内の備品をチェックした後は、ホテルの近くにある地元の市場に行ってみました。ガイドブックにちょっとだけ載っていた晴光市場(チンクアンシーチャン)です。日用雑貨や生鮮食品、衣料など、地域の台所として、いろいろな小さいお店が並んでいます。台湾ならではの新鮮なフルーツがたくさん店頭に並び、観光地とはまたひと味違う、地元の人の生活を感じることができます。衣料店や下着店の間に食べ物の屋台があり、少し不思議な雰囲気です(笑)。ひとまず市場の端とおぼしきところから、さっと20分くらいで、だいたいのお店を外から見て歩きましたが、とにかくいろんな種類のお店がギューと集まっていました。時間をかけてじっくりと見て回っても楽しそうです。

市場のそばには雙城街夜市(スワンチョンチエイエスー)があり、夜には地元の人でにぎわうようです。いかにも台湾!という地元密着ムードに旅情がそそられます。集合住宅のベランダにもグリーンが置かれ、小鳥の声が聞こえます。緑の多い公園もあり、学校帰りなのか、楽しく遊ぶ子どもの声が響きます。都会の住宅地ですが、なんとも言えないゆったりとした雰囲気が流れます。少し歩き疲れたのと、小腹も空いたので、たまたま目に入ったカフェに入ります。

カフェの名前は「杏福冰館」。シンプルかわいいお店のたたずまいです。後から知ったのですが、2019年の7月にオープンしたばかりの新しいお店でした。お店に入って左側にトッピングの具材やらが並んだケースがあります。いろんな台湾伝統スイーツをリーズナブルにいただけます!席で注文はせず、カウンターでお店の人に注文します。目の前で手早く、お椀にスイーツを入れ、トッピングも盛り付けてくれます。わたくしは豆花を、一緒に行動している後輩は杏仁豆腐を注文しました。

受け取ったときは、予想以上のサイズの大きさに「ギョ!」としましたが、すっすと食べられます。私の豆花は小豆とタピオカ、氷をトッピング。後輩の杏仁豆腐は、潔いまでに真っ白…(笑)ですが、これが、すごくおいしいんです。あんなにたくさんの小籠包を昼食に食べたのに完食です。やさしく素朴な味わいの豆花もとても良いお味でした!

杏福冰館さんのFacebookです

https://www.facebook.com/pages/category/Shaved-Ice-Shop/杏福冰館-312615799692981/

さて、ホテルに帰って身支度をして、タクシーに乗り込みます。向かうは、九份・十分ツアーの待ち合わせ場所のホテル。ホテルのロビーには、日本からの団体さんがいっぱいです。大型バスに乗り込み、小一時間ほど揺られて、まずは十分へ向かいます。

台湾映画、ちょっぴり巡礼の旅

ところで、わたくし、1980~1990年代の台湾映画のファンなんです。特に侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の作品が好きなのですが、今回の九份・十分行きの道中で『憂鬱な楽園』(南國、南國再見/1996年)をハッと思い出しました。もう、ずいぶんと昔に観た映画ですが、主人公とその弟分が、樹々がうっそうとしげる山道をスクーターで走っていくシーンがあり、走るバイクをあおったようなカメラワークで、まさに憂鬱感たっぷりなんです。この景色を20年以上の歳月を経て、ようやく、なんの前触れもなく体感しました。ああ、この空気なんだな、と一人で黙しつつ感動(笑)。
(帰国後調べてみると、十分もロケ地だったようです!ヒャー!)

そして、十分の後で訪れる九份は、同じく侯監督の『恋恋風塵』『悲情城市』のロケ地としても有名です。そう、たまたまなのですが、今回の旅は、自分の好きな映画の空気感をあちらこちらに感じる、シネマ・トリップだったのでした。
興味のある方は、ぜひご覧になってください~。繊細な演出、美しい映像、淡々としつつ温度と湿度を感じる、侯監督ならではの空気感がたまりません。

十分・九份。天燈上げと茶館で台湾茶

台湾の山の風景を堪能しつつ、十分老街につきました!時刻は5時過ぎ。黄昏時をむかえています。ここでは、名物(笑)の「天燈上げ」を体験。ローカル列車の線路を使って、大きな天燈にお願い事を書き、中の燃料に火をつけて、空へ飛ばします。線路の両脇にはお土産物屋さんが立ち並び、なんともノスタルジックなムードです。映画やミュージックビデオのロケ先に選ばれるのも納得。天燈の4面にそれぞれのお願いを書いて飛ばしました。想像以上の速さで、空に吸い込まれるように上がっていきます。そのうち小さくなって見えなくなりました。「落ちた天燈はゴミになるのでは…」と思っていたのですが、ツアーガイドさんの話では、ご近所のシニアの方がアルバイトで拾ってくださっているようです。ちょっと申し訳ない気もしますが、安心もしました。

十分からまたバスに乗り、次に目指すは九份です。さすが超人気の観光スポットだけに、観光バスと観光客の数が、もう、ものすごいです…。九份は戦前に東洋随一の金鉱があったところなのだとか。日本統治時代の家屋なども残っており、半世紀以上前の歴史を身近に感じる場所です。赤い提灯が揺らめく、ノスタルジックで幻想的な風景を楽しめます。

せっかくなので!と、おいしい台湾茶が飲める茶館でお茶をします。「九份茶坊(チウフェンチャアファン)」という人気のお店です。外からはよくわかりませんが、お店の中がとても広く、歴史的建築物ならではの、経年美を感じます。九份の街を見下ろせるテラス席に座り、ゆるりと極上の台湾茶をいただきました。蒸し暑い中にも爽やかな風が吹き、素晴らしい時間を過ごすことができました。映画のワンシーンに迷い込んだような、そんな素敵な錯覚をおこす茶館です。

九份茶坊さんのHPです

https://www.jioufen-teahouse.com.tw/jp/jioufen-teahouse?id=58

いざ、活気あふれる士林夜市へ!

九份の街を後にして、またまたバスに揺られます。揺られること1時間半くらいかな?帰りもガイドさんのトークが面白く、(台湾の名づけ事情、男女の家事分担事情、お給料事情、食事事情などなど)を楽しく聞いているうちにあっという間に、こちらも超人気観光スポットの「士林夜市(シーリンイエシー)」に到着。ガイドさんにお礼を言って、いざ、夜市へ!縁日ゲームやプチプラ雑貨のお店、たくさんの飲食店、それに観光客と地元客でごった返す夜市は、歩いているだけで、ワクワクドキドキです。

夜市の雰囲気を堪能した後は、美味しそうな香りに誘われて、オープンエアの鉄板焼きのお店へ入ります。元気いっぱいの店主さんが目の前で、威勢よく鉄板焼きを作ってくれます。もちろん台湾ビールを注文して、みんなで乾杯!!簡単なコースメニューになっていて、注文も簡単。店主さんと簡単なトークを楽しみながら、鉄板焼きに舌鼓を打ちます。

台北に来て思ったのは、街と人に「活気」がある!ということ。最近の日本では、あまり感じることがなかった、明るいエネルギーを初日からあちこちで感じることができました。もちろん、わたくしはただの観光客なので「陽」の部分しか目にするチャンスがないのかもしれません。それでも、南国ならではの明るさなのか、経済や国としての明るさなのか、久しぶりにプラス方向に動いている「気」のようなものを感じました。

陽気な店主さんに別れを告げ、流しのタクシーを拾って、ホテルへ戻ります。

まだ、台北に到着してから11時間しか経っていないのに、この充実ぶりにびっくりしつつ、明日にそなえて早めに就寝しました。明日は台湾雑貨の聖地(笑)、永康街と故宮博物館へ行きます。

(初の台北2泊3日 女子旅【3】へ続きます!)