水面にぷかぷかと浮んだり、すべるように進んだり。
泳げなくても海や川で楽しめるカヤックは、子どもから大人、果てはワンちゃんにまで人気のアクティビティです!
「泳げないから落ちたらコワい……」「持っているパドル落とさない?」など、不安がある方も大丈夫。
ライフジャケットを着用するので水に落ちても沈むことはなく、パドルは水に浮くので落としてもすぐに拾えますよ。
1人用に乗れば、周りと「密」になることもなく、水の上で思いっきりしゃべったり笑ったりできるのも、うれしいところですよね。
カヤックに必要なライフジャケットなどは、主催者側で用意されていることがほとんどです。
まずは気軽に、手ぶらでカヌー・カヤック体験を楽しんでみましょう!
目次
カヤックの基礎知識
はじめに、ボート、カヌー、カヤックの違いを簡単にご説明します。
ボート、カヌー、カヤックの違いとは?
オール※1を使って後ろ向きに進む「ボート」に対し、パドルを使って前向きに進む舟を「カヌー」と呼びます。
※1 オールとパドルの違いは船べりに支点があるかどうか。ある方がオール
さらに、カヌーをパドルの形状によって2つにわけ、
・片方だけにブレード※2がついている「シングルブレードパドル」で漕ぐ
※2 水をかく部分
→「カヌー」
・両端にブレードがついてる「ダブルブレードパドル」で漕ぐ
→「カヤック」
と呼んでいます。
つまり、後ろ向きに進むボートに対して、前向きに進む舟を「カヌー」と呼び、カヌーはパドルの種類によって「カヌー」と「カヤック」にわかれているということですね。
私が体験したのは、両方にブレードがついている「カヤック」だったので、ここでは主に、カヤックについてご紹介します。
カヤックは泳げなくても楽しめる!
カヤックなら、小さなお子さんから年配の方まで、簡単に、海や川、湖での水上散歩が楽しめます。
はじめてでも、簡単にレクチャーしてくれるので、その日のうちに1人でこぎ出すことができますよ。
多くのカヤックツアーで、ライフジャケットをレンタルしてくれるので、泳げなくても安心です!
「あまり沖まで行きたくない」「犬を乗せたい」など、要望がある場合は、予約の際に問い合わせておきましょう。
カヤックを楽しむための服装は?
カヤックは海や川、湖でのアクティビティなので、「濡れてもいい」服装が前提です。
水を含むと重くなり、動きにくくなるデニムや綿素材のものは避けたほうが無難ですね。
下には水着を着ておいて、その上に、春・秋なら風よけのウィンドブレーカーなど、夏なら日焼け対策のラッシュガードなどがおすすめです。
暑い時期には、ヒモ付きの帽子やサングラスなどもあるといいですね。
足もとは、おそらくパドルからとぶしぶきで濡れるので、レインウェアとマリンシューズがあると安心です(マリンシューズはレンタルできることも)。
体験する季節や場所によって、快適に過ごせる服装は違うので、予約時に相談してみるといいかもしれませんね。
私は11月に2回乗りましたが、2回とも、「水着」「長袖ヒートテック」「レギンス」「レインウェア上下」「マリンシューズ」で、寒さ、暑さともに問題ありませんでした。
水辺のアクティビティでは、中に水着を着ておいたほうが、水濡れなどを気にせず、思いっきり遊べますよ!
☆ ONE POINT ☆
レインウェアはアウトドアの必需品です!登山やキャンプでの雨よけはもちろん、寒さ対策、風対策、日よけ対策にもなるんです。その日の服装に不安があっても「レインウェアさえ持っていればなんとかなる」という頼もしさです。おしゃれなものは値がはりますが、お気に入りの上下を揃えておけば、アウトドアでは何かと心強いですよ!
まずは海でカヤック体験
私たち夫婦の、はじめてのカヤック体験は「海」でした。
場所は和歌山県串本町。国の天然記念物「橋杭岩」のある場所です。
はじめに、浜辺で簡単なレクチャーをうけ、
そのあとすぐに一人ずつこぎ出します。
……めっちゃ緊張!
けっこう揺れる!
比較的、風が穏やかな日でしたが、急に風が吹いたり、波が高くなることも。
はじめは「ホントに落ちるんじゃないかな……」と不安でしたが、教わったとおりに両膝を開き、カヤックにあてて体を支えると、少し安定しました。
防波堤から出る前に、パドルを使って、止まったり、ターンしたりの練習を繰り返します。
ちなみに陸でのレクチャーでも、「止まるときはパドルをこっちに向けて……」と言葉で教えてくれますが、これは絶対、こぎ出してからのほうが分かりやすいです。
レクチャーで、「むずかしい……、ムリかも」と思っても、きっと大丈夫!あまり頭で考えず、体で覚えるのがコツですよ。
防波堤内での練習が終わったら、いよいよ外の海へ。防波堤を出ると波も大きくなるので、スリルも高まります!
コワいのとワクワク感とで、はじめのうちは、ずっと何やら叫んでいたような。軽い興奮状態ですね。普段の生活では、なかなか味わえない高揚感です!
海をしばらく漂ったあとは、なんと、あの橋杭岩の間を通って帰るとのこと。
大丈夫!?そんなとこでひっくり返ったら、観光客の皆さんの撮影のジャマにになるのでは……。
それより、撮影されてネットでさらされる危険も(笑)
絶対ぶつかったらアカン!と気合いを入れたところへ、インストラクターさんのプレッシャーが。
「岩の間は流れが速くなってるので気をつけて~!」
……もう、コワさのあまり、叫びながら通過したことしか覚えていませんよ。
「これが橋杭岩か~」なんて堪能することもなく、最後はなんだかよく分からないうちに浜辺へ戻ってきていました。
どんなアクティビティでもそうかもしれませんが、終わる頃になって、上手にできるようになるんですよね。
この時も、浜につくころ、「うまくこげてますよ!」と褒めていただきました。
名残惜しいけれど、海でのカヤック体験はここまでです。
次回は、川でのカヤックに挑戦です!
次はカヤックで川下りに挑戦!
バタバタの初カヤックから約1か月後、今度は川でのカヤックに挑戦しました!
場所は和歌山県東牟婁郡にある古座川。国の天然記念物「一枚岩」の前からスタートです。
一枚岩の大きさは、これくらい。
ここから出発し、2時間ほどの川下りを楽しみます。
カヤックでは、天然記念物の一枚岩にこんなにも近づけるんですよ~!
がんばればさわれそうですが、よけいな動きをすると、またカヤックが大揺れして落ちそうになるので、近くを通るだけ。
一枚岩を見上げただけで、よろけて落ちそうになりました(笑)
海とは違い、川では一定方向に流れがあるので、楽チンです。
流れの緩やかなところは、ゆっくりこいで、のんびりと進みます。
大きな岩に乗り上げないように気をつけながら、ゆる~っと流れます。
古座川の両サイドには、巨大な岩があり、なかなかダイナミックな割れ方をしていました。
たまーに、浅い場所にガガガッと乗り上げて。
深さのあるところまでひっぱりながら進みます。
こんな時のために、中には水着を着ておく方が安心なんですね。
「濡れたらイヤだな~」と思いながら川に入るなんて、せっかくの川下りがもったいないですよ。
最後は景色を堪能しながら、ゴール地点へ。ゴール地点には、お迎えの車がいて、私たちの車があるスタート地点まで送ってくださいました。
インストラクターさんたちとはそこで解散です。
お天気にも恵まれ、インストラクターさんの解説を聞きながら、充実した川下りを楽しむことができました!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、私が体験した、海と川でのカヤックをご紹介しました。
どちらのカヤックでも、反対をむいてしまったり、ぐるぐる回されたりして、大声で笑ったり叫んだり。
知らないうちに、ストレスを発散できましたよ!
カヤックは「3密」になりにくいアクティビティです。
感染症対策での自粛に疲れたら、たまには海や川へでかけませんか?
◆カヤック体験でお世話になったキャンプ場
【南紀串本リゾート大島】
〒649-3631
和歌山県東牟婁郡串本町樫野1035‐6
《主なアクティビティ》
・シーカヤック体験
・無人島カヤックツアー
・SUP体験、など
《シーカヤック体験参加料金》
・大人 5,500円
・3歳~小学生 4,000円
・犬 1,000円
(川でのカヤックは1人+500円)
《ホームページ(遊び・体験ページ)》
【出典】
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