みんなの外国語検定ってどんな検定?ゴールド受験合格記

※この記事は2020年2月に実施された
「みんなの外国語検定」(ゴールド)について書いています。

インバウンド対応の「聞く」試験

「旅ブロ」担当のねこマタタビですが、今回は最近受験した英語の試験について書きます。
「みんなの外国語検定」は、“外国人が何を話しているかを理解し、話していることに対して最適な答えがわかるかを測る、コミュニケーションの検定”です。
日本を訪れる外国人が訊ねそうな質問に対して、4択の中から的確な答えを選びます。試験は会場には行かず、期間内にパソコンやスマートフォンで受けられる、とても手軽な英語の試験です。

https://www.minnanogaikokugo.or.jp/about/
※「みんなの外国語検定」さんのホームページ

試験のレベルは3段階

検定の種類は「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」の3つがあります。ブロンズは「最近、外国語を習い始めた」レベル。TOEIC300~400点程度、英検3級程度だそうです。「シルバー」は「以前留学した経験がある」レベル。TOEIC400~500点程度、英検準2級程度だそうです。ゴールドは「外国人とは問題なくコミュニケーションがとれる」レベル。TOEIC500点以上、英検2級程度だそうです。(「みんなの外国語検定」さんHPより)
リスニングの問題だけなので、自分の聞く力のレベルにあったのが選べます。
合格者には、それぞれの金属にちなんだ色味の「ASK ME」と書かれたバッジがもらえます。

 

で、私の英語のレベルですが…

実は公的な英語の試験は、これまで人生で一度しか受けたことがありません。(昔にろくな勉強もせずにTOEICを受けて、思ったほど点数がとれずガッカリして終わり…)20代のころ旅行で英語圏に1年間滞在していたので、旅行英語と日常会話はそこそこ話せるレベルです。しかし、学生時代、特に英語を専門的に勉強したこともなく、むしろ学校の英語は苦手でした。会話は中学校で習う英語を駆使して成立するレベルなので、いまだに英語のニュースなどは、辞書を引き引き読む感じです。難しい語彙が多い長文読解や、複雑な文法の穴あき問題などは大の苦手。でも、仕事で英語を使うわけでもなく、海外の大学に留学するでもなく、あくまで趣味の範囲で勉強を続けてきた私としては、公的に自分の英語のレベルを示す必要もなかったので、特に頑張って試験を受けようとは、一度きりのTOEIC以降思っていませんでした。

でも、今回の「みんなの外国語検定」の“日本に来た外国人が疑問に思うようなことを聞き取る”というヒヤリングのみ&会話内容が旅行のシチュエーションだけ!というのが、気軽に受けられておもしろいな、と。環境問題とか、世界経済とか、海外支社とのやり取りとか(笑)そういう話題は出てこないし、自分の日常会話のヒヤリング力を試す意味では、ちょうどいい試験だと思いました。

 

ゴールドのデモ試験をやってみる

デモ試験は、実際に出題されるレベルの問題が8問あり、それを5分間で解く、というものです。最初に試験の注意点などを読み、オンラインで解答していきます。
出題は動画でされ、止まっている背景の前に外国人がやって来て、日本の何かに対して質問する、というパターンです。

例えば
「このコンビニには、バラエティに富んだ商品がいろいろ揃っているね!日本のコンビニって、みんなこんな感じなの?」
「新幹線を見るのは初めて!新幹線をバックに写真を撮ってもらってもいい?」

というような質問を聞き取り、横に書かれている20~30ワード程度の英文(2~3行)の4つの選択肢を読んで、最適なものを選びます。(ブロンズとシルバーの選択肢は、日本語で書かれています)
話される英語は、ややゆっくりで、内容もそんなに複雑なものではありませんが、集中して聞きながら、素早く4つの選択肢を読んでいくので、意外と時間がない印象でした。それでも全問正解だったので、これなら合格するかな?と感じ、受験を申し込みました。

自分の合格結果などを確認できるマイページを作り、3300円の試験料をカードで支払い、申し込みは完了。試験日は1月31日から2月28日の1ヶ月間あり、好きなタイミングで受けることができます。

 

ダミー試験を受ける。意外としんどい!

受験者には、後日メールで「ダミー試験」の案内が届きます。本番と同じく40問を30分で解きます。デモ試験に気をよくしていたので、軽い気持ちで早速やってみます。

しかし…40問の英語の設問をしっかりと聞き取り、かつ、そこそこ長めの英文の4択を読み、最適なものを選ぶという試験は、やってみると意外とタフ。聞き取りを40問やり、英文をトータル160個読み、そして、1問あたりを最長45秒でこなさないといけない、という作業です。(普段から英語の試験を受けたり、きちんと勉強している人は、そうでもないのでしょうが…)

問題には「後で見直す」というボタンもあり、「ちょっと、どうかな…」と思った問題にはチェックがつけられ、すべて答えた後でも見直しをすることができます。時間を知らせるカウンターもついていて、便利ですが、ちょっと焦ります(笑)。

覚悟がないまま、やり終え、ひとまず結果は40問中38問正解。32問以上の正解なので、ダミー試験では合格です。しかし!!ここでちょっと「やばいかも」と心配になります。これ、本番だと、もっと焦って、間違ってしまうかも…と。
ダミー試験をやってみて、30分が意外に長いのと、集中し続けるのが、けっこう大変だな、ということに気づきました。(年のせいでしょうか…)

終了後は、どよーんとしました…年ですね。

 

ゴールドのレベル感と私の解き方

前述しましたが、公的な英語の試験を1回しか受けたことがない私ですが、ちょこちょこ勉強しているときに、無料のデモ試験などは受けています。英語の試験に関しては詳しい方ではありませんが、このゴールドのレベルは、英検2級のヒヤリングレベルに近いものがあると感じます。内容も専門的ではなく、中・高校で習う英語が理解でき、聞き取れれば解答できるのかな、と思います。

ただ、外国人の話している言葉は、できれば一言一句、聞き逃さない方がいいと感じました。特に最後の一行の頭の部分、「自分が何に答えるのか」の部分を逃すと、横の4択の紛らわしい答えに引っ掛かりそうになります。あと、前半部分のトークに意外とヒントが隠されていたり。問題をやり始めたときは、先に4択の内容を読んで解答していたのですが、時間がかかるので途中からは問題を聞いてから、4択にザっと目を通して、間違いなく不正解なものは、読むのをやめ、しっかり読んだ方がよさそうなものだけに目を通して解答しました。

あと、途中から動画を見るのも止めました(笑)。問題が始まる前に、その問題に関係のありそうな背景が出てきて、その前に外国人が出てきて会話を始めるのですが、もう、背景をチラッと見た後は、ずっと手元の机を見つめて、音声だけに集中していました。背景は、例えば日本食の話なら、和食や料亭のような背景が出ているので、ヒントにはなります。とにかく「30分間の集中を切らさない」「会話は一言一句を逃さない」「4択をすばやく選んで、必要なものだけ読み込む」という点に注意しました。

私なりの解き方ですが、参考になれば幸いです。

 

 

自宅受験は手軽だけど…

最初は「自宅や好きなところで、好きな時間に受験できる」という点に、めっちゃ便利!と喜んだのですが、仕事が休みの土日に受験しようと思うと、家族の予定や都合などもあり、意外と調整が難しく。やはり集中して問題を解くためにも、頭がすっきりしている午前中に受験したいと考え、家族には「30分でいいから、どこか出かけてきて~!」と頼み、自宅で一人静かに受験しました。

自宅で一人静かに受験する図(笑)

 

本番の試験は、2月11日に受けました。自宅パソコン前でヘッドホンをつけ、家族には出かけてもらい、いよいよスタートです。ダミー試験の要領でテンポよく解いていきます。迷ったものには、こまめに「後で見直す」チェックをつけて、進めていきます。

ががが!試験開始後15分くらいで、なんと、動画が再生されません…でも、残り時間を表示するカウンターは進んでいます!少し待ってもダメだったので、WI-FIを接続しなおして続けますが、これが2回ほどあって、1分近くロスです。ここで結構、焦ります。まだ、全問解いていなかったので、ヒャー!となります。それでも5分前くらいには解き終わり、微妙だった問題を聞き直し、見直しを終えて、30分間が終了!

手ごたえとしては、ん~たぶん、そんなに間違っていないと思うけど、勘違いや聞き間違えていたら、不合格かなあ…といった感じでした。
ひとまず、試験は終わってしまったので、あとは、結果を待つだけとなりました。

 

合否確認メールがやってくる!

試験期間終了から2週間後に合否がわかる、ということでしたが、日々が忙しく、すっかり試験のことを忘れていた私。出勤中の電車の中で「マイページから合否を確認してね」というメールが来たので、ドキドキしながらマイページへログイン。結果を確認します。

お!!いい調子!

…げげげ!うそん!意外と間違えていた!でも、合格(笑)

後半に間違いが多かったのは、焦りか、実力のなさが原因か…(たぶん、どちらも)でも、まあ、合格したので、ホッとひと安心。合格って、なんかやっぱりうれしいですね!

いくつになっても、合格はうれしいものです!

 

「ASK ME」バッジが、翌日に届く

ひとまず、合格してよかった~と思っていたら、次の日には、ポストにバッジが届いていました!早くて、正直びっくり。中には簡単ですが「合格認定書」という紙とゴールドのバッジが入っています。

ちなみに封筒は緩衝材付きのものでした。丁寧に郵送してくださり、ありがとうございます!

バッジはこんな感じです。ピン部分は安全ピンではなく、突き刺して留め金で受けるタイプです。思っていたより本格的です。そして、想像以上に大きいです(笑)。

でも、もともと、これをつけることで「どうぞ、英語で質問してね!」というスタンスを示すためのバッジなので、小さくて目立たないと意味がないですよね。

服につける予定はないですが、つけるとこんな感じです。よく目立つキレイなデザインです。

今回、なんとなく受けてみた試験でしたが、久しぶりの試験の緊張感や集中して問題を解いていくという経験は、なかなか楽しかったです。自分の旅行・日常会話のヒヤリング能力がある程度、客観的に評価され、さらにバッジもいただける、お得感のある試験でした。

これからはもっと勉強して、ほかの英語の試験も受けてみようかな~と、勉強へのモチベーションアップにもつながりました。

定年後は、旅館で「インバウンド中居」のアルバイトをすることが、人生の次のステージの夢なので、その夢のために、ちょっといい資格になったのかな、と思います。

定年後の夢に、一歩近づいた!

お仕事で外国人旅行者に接することが多い方はもちろん、海外旅行が好きな方や学生さん、外国人留学生と接する機会がある方、スピーキングやヒヤリングに自信はあるけど、ガチな英語の試験を受ける必要をあまり感じない方などにも、実用的でよい試験だと思いました。
気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

https://www.minnanogaikokugo.or.jp/about/
※「みんなの外国語検定」さんのホームページ

(すべてのイラストは「いらすとや」さんのものです!ありがとうございます)