夜が怖い人はご注意!海外ホラー小説

こは、架空老舗書店の晴天書房。私はお店番のあんずです。

海外ではハロウィンの時期に怪談話やホラー作品がよく出るそうですよ。

夏に怪談物を好んで読む文化は日本特有のものみたいですね。

今回は、海外ホラーを5作品ご紹介しましょう。

お店の常連さんに、おすすめの本を聞きました。

晴天書房の常連たち

ホラーも古いのならいけるかも マロン
日本でも西欧でも、昔のホラー小説はあまり怖くないと気づいたこの頃。この夏はもう少し読んでみようかな。

怖くてトイレにいけない!? YUMMY
肌はセンサーが集積していて、0番目の脳という人がいたけれど、本を読みながら肌の毛穴がぞわぞわと逆立つ体験、してみない?

ホラーはすこぶる苦手 ひかりん
読後しばらくは、物音に過剰に反応してしまうんだろうなぁと思いながらしぶしぶ読んだ。

ホラーは人生のサプリ よっすー
息子がYoutubeで恐怖動画ばかり見る。やめさせたいが私も昔「あなたの知らない世界」に夢中だったので人のことは言えない。


スプラッター?NO!NO! ぐっち
『エクソシスト』を見て、日本と海外のホラーの違いに激烈な洗礼を受けた私。なぜ本書を選んだのか・・・。


ゴシック調の妖しく
美しい世界をご堪能あれ。

created by Rinker
¥100 (2022/12/03 04:39:56時点 Amazon調べ-詳細)
【あらすじ】荒涼とした村の古城でひっそりと暮らす父娘のもとに、突然現れた絶世の美女・カーミラ。彼女はある事情から父娘のもとで暮らすようになり、娘のローラを魅了していく。ところが周囲では村娘たちの怪死など奇妙な出来事が起こり、ローラにも異変が現れ始める。

プレゼンテーター:
ホラーも古いのならいけるかも マロン
最初に断っておきますが、私は怖いのが苦手なのでこのお話もかなりソフトタッチ。ホラーが苦手な方でも問題なく読めます。しかしながらとても有名な古典の怪談だけあって、物語全体が美しく、ゴシック調の妖気漂う世界観が楽しめるお話です。

舞台はオーストリアの小さな高台に建つ古城。周囲には鬱蒼とした森や、朽ちかけたお墓が並ぶ廃村が広がり、主人公ローラは父と使用人だけが暮らすお城でとても寂しい生活を送っています。年の近い友人もほんのたまにしか訪れない中で、突然現れた少女・カーミラと仲よくなっていくローラ。

美しいだけでなく高貴な生まれを匂わす彼女は、ときどきぞっとするような言葉を囁いたり、夜な夜などこかへ出歩いたり、徐々に不気味な顔を見せ始めます。古城、貴族、美女というロマンチックなシチュエーションに酔いながら、背筋がひんやりする程よい納涼感を味わいたい方はぜひ!

聖女か、悪女か。美しさに魅せられた先にはなにがあるんでしょうか、、、

現実と異界の
ボーダーに魅せられる。

created by Rinker
¥1,267 (2022/12/03 06:30:02時点 Amazon調べ-詳細)
【あらすじ】税関職員のティーナは、少女の頃に落雷で顔半分にケロイドが残る。彼女は法を犯す人間を嗅ぎ分ける特殊能力を持っていた。ある日、勤務中に奇妙な旅行者ヴォーレと出会い、違和感を感じながらもヴォーレに惹かれていくが、彼にはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった。

プレゼンテーター:
怖くてトイレにいけない!? 
YUMMY
ヴォーレには犯罪の臭いがする。彼はスーツケースに金属の箱を入れており、それは虫の孵化器だという。ティーナのアラートは鳴っているのに証拠が掴めない。ヴォーレは面白がるように、彼女のケロイドのない頬にキスをして「また会うことになるよ」と言って去っていく。

スウェーデンの「スティーブン・キング」と呼ばれるリンドクヴィスト。性別や人種など、あらゆるボーダー(境界)が存在する世界、互いの違いをありのままに受け入れてボーダーを越えることで、手に入れられるものは‥‥。

その他、『マイケン』『古い夢は、葬って』『坂の上のアパートメント』など現実と異界が隣り合う11の短編集。『坂の上のアパートメント』はトイレの配管を辿って魔物が用を足す人を穴に吸い込む描写が怖い!骨盤や頭蓋骨を砕く音・・・わーっもうトイレにいけない。

骨が砕かれる音の描写まであるんですか・・・。怖すぎます。。。

サクッと読める
ホラーアンソロジー

created by Rinker
¥748 (2022/12/03 02:50:31時点 Amazon調べ-詳細)
【あらすじ】英米ホラー小説に精通した訳者自らが編んだアンソロジー。エドガー・アラン・ポー、サキ、ロード・ダンセイニ、フレドリック・ブラウン、ロアルド・ダールなど。短編の名手たちによる怖くてクールな13話。全編新訳。

プレゼンテーター:
ホラーはすこぶる苦手 ひかりん
『蛇にピアス』で芥川賞を受賞した作家 金原ひとみさんの父親で翻訳家の金原瑞人さんが編訳した短編ホラー集の1作目。

『こまっちゃった』は金原瑞人さんが翻案していて、原題は『ある苦境』。女の子が陥った怖い状況がコミカルにアップテンポで描かれている。特に「ナ・イ・ショ」「コ・マッ・タ」「ア・ブ・ナ・イ」が少女らしい心情表現で印象的だった。

表題作の『八月の暑さのなかで』は墓石を削っている男性が振り向いた瞬間とそこに彫られていた名前が分かった瞬間の描写は、何とも言えないヒヤッと感があった。たった10ページではあるけれど、起承転結が巧みでぐいぐい引き込まれ、最後は一気に怖さが押し寄せてきた。

全部で13編あるが、この「13」という数字がまた不吉さを感じさせる。児童向けではあるが、怪奇的でスリリングな感覚を味わえるので、大人も十分に楽しめる。お昼休みに、図書室の端で読みたくなるような本です。

サクサク読めるので移動中なんかの、ちょっとした時間に読めちゃいますね。

鬼才の筆力はVRを超える?!
怖くて、少し切ない家族の物語

created by Rinker
¥897 (2022/12/03 06:30:03時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
¥897 (2022/12/03 06:30:03時点 Amazon調べ-詳細)
【あらすじ】ホテル『オーバールック』は格調高い佇まいと美しい景観が売りのリゾートホテルだが、冬は豪雪に閉ざされ外界から完全に隔離される。そのホテルに管理人として住み込んだ、作家とその妻と5歳の息子。はじめは楽しく過ごしていた一家だが、やがて不気味な出来事が起こり始める。

プレゼンテーター:
ホラーは人生のサプリ よっすー
タイトルの「シャイニング(かがやき)」とは幼いダニーが持つ不思議な特性のことで、テレパシーと予知と霊感を合わせたような能力。まとめると本作は「霊感の強すぎる子どもが幽霊屋敷に閉じ込められら?」というシンプルなもので、この短編でも事足りそうなネタを小説の神・キングが1秒も飽きさせない重厚なストーリーに仕立て上げている。

この頃の、最高出力だったキングの筆致を一生に一度は体験してみてほしい。とにかくイメージ伝達力が凄まじく、ホテルの美しさ、怪異の恐ろしさはVRも顔負けの没入感。心理描写も天下一品で、読者は父と母とダニー、同じ能力者ディックの視点をつぶさに体験できる(人が発狂していく過程を書かせたら、キングの右に出る作家はいないと思う)。

それでいて読後感は不思議に明るく、エピローグの夏の光景は胸に沁みいる美しさがあります。おぞましい邪悪と人の善なる心が交差する、思い出深い夏の一冊になるはず。

舞台はホテル。すごくホラーらしくて面白そうです!

人間の心の闇に迫る
実話をもとにした大人向け絵本

created by Rinker
¥1,320 (2022/12/03 15:44:01時点 Amazon調べ-詳細)
【あらすじ】1965年、イギリスで4年間に5人の子どもが残虐に殺され、荒野に埋められていた「ムーアズ殺人事件」。「もう何年も本の中で子どもたちを殺してきた」と語るエドワード・ゴーリーが、この現実に起きた悲惨な事件に心底動揺させられて描いた、あるカップルの物語。

プレゼンテーター:
スプラッター?NO!NO! ぐっち
残酷で不条理に満ちた世界観で、カルト的な人気を誇るエドワード・ゴーリー。彼の作品中、最大の問題作とされているのがこちら。

殺人事件を扱っているとあって、「どんなにエゲツない描写がなされているんだろう・・・」とこわごわページをめくってみたが、死体どころか、血の流れる様子もない。あるのは、不幸な生い立ちをした男女の、淡々として陰惨な生涯だった。

愛する方法を知らず、孤独で、「生きていること」を実感したいと願う二人。ただその結びつき方はいびつで、薄ら寒く、決定的な成就を見ない。性への飢餓、愛への渇望が、殺人への引き金だったのか?彼らの罪は決して許されるものではないが、こうしないと満たされ得ぬものがあったという点に、救いのない”業”のようなものを感じる。

二人を擁護するでも非難するでもない著者の中立的な姿勢が、彼らの不幸をより際立たせているようにも感じて、読後、この現実にあったできごとを前に、ただただ愕然としてしまった。

不幸な生い立ちが故に愛を知らないというのがなんとも言えない悲しさがありますね。

ご紹介した本まとめ

created by Rinker
¥100 (2022/12/03 04:39:56時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
¥1,267 (2022/12/03 06:30:02時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
¥748 (2022/12/03 02:50:31時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
¥897 (2022/12/03 06:30:03時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
¥897 (2022/12/03 06:30:03時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
¥1,320 (2022/12/03 15:44:01時点 Amazon調べ-詳細)

いかがでしたか?日本のホラーだけでなく、たまには海外物を読んでみるのもおすすめです♪