「寒い季節だけど、お庭やベランダに何か一鉢ほしいなぁ……」、なんて思っている方はいませんか?
そんな方には、「ワイルドストロベリー」がオススメです!
お手入れがとても簡単で、西日本などの温暖地では、一年中(真夏以外)かわいい花や実がつくんですよ。
今回は、ワイルドストロベリーの楽しみ方と、お手入れのコツをご紹介します。
目次
ワイルドストロベリーの楽しみ方
「増えすぎて困る!」という方もいるほど、生育旺盛なワイルドストロベリー。
ありがた~く収穫して、香りや見た目を楽しみましょう!
次々に咲く花と実に元気をもらえる!
わが家にワイルドストロベリーが来たのは、数年前の12月。
ガーデニングとしてはシーズンオフですが、寒々としたベランダに、なにか緑が欲しいなぁ、と思い、葉っぱの形がかわいかったワイルドストロベリーを購入しました。
はじめはちょっと過保護ぎみに、室内の日当たりのいい場所へ。
すると、数日後、白くてかわいらしい花をつけたんです!12月に、ですよ?
他の花がない季節なので、うれしかったですね~。
Photo by kii watanabe
春になって、広めのプランターに植え替えると、ぐんぐんと成長し、かわいらしい白い花と赤い実をたくさんつけてくれました。
元気いっぱいのその姿に、毎日元気をもらいましたよ!
ドライフラワーで甘い香りを楽しもう
先ほどもお伝えしましたが、ワイルドストロベリーは生育旺盛。
実をつけたら、枝ごとどんどん収穫し、ドライフラワーにするのがオススメです。
私の場合は、小さなガラスビンに枝ごと切った実を、そのまま挿すだけ。
Photo by kii watanabe
数日で、驚くほどあま~い香りが広がりますよ!
しばらく楽しんで、完全に香りがなくなったら、「ありがとう」と感謝して、ゴミ箱へ。
ゴミ箱なんてかわいそう!っと、土に返したりすると、実についている種が発芽しちゃうかもしれませんよ(笑)
ただでさえ繁殖力が強いので、予定外に増やさないようご注意を。
食べるより目で楽しむのがおすすめ
ワイルドストロベリーの実は、スイーツのデコレーションに使ったり、たくさん収穫してジャムにすることもできます。
ただし、お店のスイーツにのっているベリー類や、普通のイチゴに比べると、甘さも食感も少し控えめ。
葉っぱは、完全に乾かしてハーブティにすることができますが、生乾きだと、毒性成分が出ることがあるので注意が必要です。
っということで、ワイルドストロベリーは、食用にするより、観賞用で楽しむのがよいのではないでしょうか。
水を入れたガラスのコップなどにさしておくだけでも、しばらく、愛らしい花や実、みずみずしい葉っぱを楽しむことができますよ。
ワイルドストロベリーの育て方のコツ
お手入れが簡単なワイルドストロベリー。
むずかしいことはあまり気にせず、コツだけをしっかりおさえておきましょう。
室内、屋外、どっちで育てる?
以前、大阪府内の低山で、びっしりと広がる野いちごを見たことがあります。
その中に、ワイルドストロベリーに似たものもあったので、おそらく、西日本の温暖な地域では、屋外でも問題なく育つのではないでしょうか。
ちなみに、2021年2月、大阪のワイルドストロベリーです。
Photo by kii watanabe
普通に収穫できる状態です。
逆に、真夏の暑さに弱く、8月頃は、葉っぱだけになる時期がありました。
結論としては、積雪する地域でなければ、屋外でも一年中元気に育ち、屋内なら、陽当り・風通しがよければ、おそらくどの地域でも問題なく育つ、ということですね。
わが家はベランダで育てていますが、ワイルドストロベリーの横に、鳥がローズマリーの種を落としてくれたようで、いつの間にか、ハーブの寄せ植えができあがっております(笑)
Photo by kii watanabe
屋外で育てると、鳥が遊びに来てくれるので、楽しみもふえますよ。
生育旺盛!グラウンドカバーにも
こぼれ種やランナー※でよく増えるワイルドストロベリーは、お庭のグラウンドカバーにも最適です。
※ 株元から伸びて地上を這う細長い茎。節や先端に子株をつけて繁殖する。ワイルドストロベリーの園芸種によってはランナーがでないものもある
あまり広がると困る!という場合は、こまめにこぼれ種の苗を抜き、ランナーを切るようにしましょう。
ただし、親株は少しずつ老化するので、数年に一回程度、こぼれ種の苗などと交換するとよいのではないでしょうか。
Photo by kii watanabe
親株を抜くときは、少し心が痛みますが、「ありがとう、ゆっくり休んでね」と感謝の気持ちを持つと、抜きやすいですよ。
水やり忘れにご注意
ワイルドストロベリーのお手入れは、枯れた葉を取ること、水やりを忘れないことが大切です。
元気な株でも、下葉から順にカサカサに枯れていきますが、そのままにしておくと、そこにカビが生えて、病気の原因になることも。
見た目も悪いので、枯れた下葉は、取るようにしましょう。
また、ワイルドストロベリーは水切れに弱く、すぐにシュンとしおれていまいます。
しおれてすぐ水やりをすれば、半日ほどでシャキッと戻るので、「枯れちゃった……」とあきらめずに、たっぷり水をあげてくださいね。
くわしい育て方は、こちらのサイトをご参考に。
元気に育てて、たくさん収穫してくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、温暖な地域なら屋外でも育てられる「ワイルドストロベリー」をご紹介しました。
ワイルドストロベリーは、育て方が簡単で、ドライフラワーや生花として、一年中楽しめるうれしいハーブです。
ドライフラワーで香りを楽しむ方法は特におすすめなので、ぜひ、試してみてくださいね。
【データ】
◆ワイルドストロベリー
学 名:Fragaria vesca
科・属:バラ科・オランダイチゴ属(フラガリア属)
和 名:エゾヘビイチゴ(エゾノヘビイチゴ)
その他:ヨーロッパクサイチゴ
形 態:多年草
【出典】
◆ワイルドストロベリーの基本情報/みんなの趣味の園芸
◆『手間をかけずに楽しむはじめての宿根草』(山浩美 株式会社講談社 2012年)
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