興味津々!『舞妓さんちのまかないさん1巻』に学ぶ花街の舞台裏

舞妓さんちのまかないさん

NHKでのTVアニメ化が決定した人気コミック『舞妓さんちのまかないさん』。

あこがれの舞妓になるため、青森から京都へやってきた16才の2人の少女の物語です。

第1巻では、「仕込みさん」として修行に邁進するすみれ、そして、思いがけず仕込みさんからまかないさんに転身したキヨのなりゆきなどを掲載。

それぞれの立場で奮闘する2人の姿に、元気とやる気をもらえますよ!

この作品のもうひとつの魅力は、キヨが作るおいしそうな「ふつうのごはん」。

いつものメニューのおいしさ、ありがたさを再確認できる、花街のおだいどこ(台所)をご紹介します。

『舞妓さんちのまかないさん1巻』は「へぇ~!」がいっぱい!

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『舞妓さんちのまかないさん1巻』は、花街の普段の様子や、舞妓さんのごはんメニュー、主人公キヨ、すみれ、健太の関係性など、見どころが満載!

なかなか選びきれませんが、あらすじ、見どころなどを、できるだけネタバレせずに(大丈夫か!?)ご紹介します。

『舞妓さんちのまかないさん1巻』のあらすじ

「一緒に舞妓になる!」という夢をもち、中学校卒業と同時に青森から京都へやってきたキヨとすみれ。

教わったことを着々と身につけてゆくすみれとは対照的に、キヨはあることを理由に、舞妓への道を絶たれてしまいます。

一度は青森へ帰ることに決まったキヨですが、ことのなりゆきで、屋形のおだいどこ(台所)を担当することに。
※ 舞妓さんたちが共同生活をする家。「芸能プロダクション」のようなもので「おかあさん(社長)」が舞妓さんたちのお稽古やお座敷などを管理する。「置屋」と同じ意味だが京都では「屋形」を使う。

そこから、「毎日のホッとするごはん」で、すみれをはじめとする舞妓さんたちを支える、16才のまかないさん、キヨの物語がはじまるのです!

見どころは「よそいき」ではない普段の花街

ただでさえ興味深い花街のお話。

その普段の姿や舞台裏がのぞけるなんて、ドキドキしますよね!

ここでは、たくさんある見どころの中から、特に注目して欲しいポイントを5つ、ご紹介します。

【1.実際に花街にいるような臨場感】
描写や物語の流れがとにかくリアル。花街でのしきたりや日常のようすが、まるで体験したかのようにすんなりと入ってきます。

【2.物語の舞台「おだいどこ」がおしゃれ】
屋形の古い台所ですが、なんともいい雰囲気。1巻の表紙をじっくり堪能して欲しい!

【3.パパッと作れるいつものごはん】
特別なことをしない簡単なごはんが魅力的。お昼ごはんでは舞妓さんのお紅(口紅)がとれない工夫も。

【4.自然な京ことば】
リアルな舞妓さんたちも苦労するという京ことば。監修が入っているのか、めちゃくちゃ自然で聞き(読み)惚れます。

【5.ふだんの舞妓さんがかわいすぎ】
屋形へ帰ってからの舞妓さんは普通の女の子。美しく舞う姿とおやつの取り合いでケンカする姿のギャップがいい!

見どころは、まだまだたくさんありますが、読んでからのお楽しみということで。

1話だけなら無料配信しているサイトもありますよ。

「試し読み」、おすすめです!

『舞妓さんちのまかないさん(1)』/ BookLive!(ブックライブ)

1巻を何度も読み返して感じたこと

作者の小山愛子さんは、とにかくその場の雰囲気や表情の描写が巧みです。

セリフのないコマもたくさんありますが、そのシーンが伝えようとしていることは、ちゃんと伝わってくるんですよね。

むしろ、セリフのないシーンの方が心に残っているような気がします。

また、物語の中では、時々、キヨとすみれの故郷である青森の回想シーンが出てきます。

寒い日、雪を見ながら青森での生活を思い出すキヨを見ると、胸がきゅっとなりますね。

故郷を遠く離れて夢を追う16才のキヨとすみれに、この先もずっと寄り添っていたい、と感じました。

舞妓さんの基礎知識。舞妓さんって誰でもなれるの?

舞妓さんちのまかないさん_舞妓

『舞妓さんちのまかないさん1巻』で花街の舞台裏を見ていると、舞妓さんってどうやってなるんだろう?という疑問がわいたので、ちょっと調べてみました。

舞妓さんになるためには、まず、どうしたらよいのでしょうか?

現代の舞妓さんはホームページから申し込み!

昔は、舞妓さんになるためには、知り合いのツテが必要だったそうです。

今では、花街のホームページに載っている電話番号やメールアドレスに連絡をして、直接問い合わせるそうですよ。すごい時代ですね。

また、京都なら、花街を支援している京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団)に相談することができます。
舞妓になるには/おおきに財団

もし、好きな舞妓さんがいる、行きたい屋形がある場合は、相談するときに伝えるといいのではないでしょうか。

うまく屋形のおかあさんにお話がいって、親御さんと三者面談をして、そこで話がまとまったら、やっと「仕込みさん」としての生活がはじまるのです!

仕込みさんの多忙な生活

仕込みさんの仕事には、屋形の掃除、洗濯、おかあさんやお姉さんのお使い、着物の着付け・行儀作法・お稽古事などがあります。

要は「舞妓さんになるための稽古」と「屋形のこと」は何でもやるそうですよ。

雨が降ったら、お姉さん舞妓の座敷に傘を届ける、おかあさんが出かける時は草履をだす、などの気配りも、この時期に身につけます。

1年ほど仕込みさんをしたあと、お師匠さんのOKが出たら、「見習いさん」として1か月程度お姉さん芸妓とお座敷の実習をして、「見世(店)出し」(舞妓デビュー)となるのです。

物語の中で、すみれの見世出しはもう少し先のようですが、育っていく姿がとても楽しみです!

晴れて舞妓デビュー!舞妓さんの1日とは?

舞妓さんは、デビューしてからも舞や三味線などのお稽古に大忙し。

実際、どんな生活をしているのか、タイムテーブルで見てみましょう。

【0:00~8:00】
就寝

【8:00~10:00】
朝食

【10:00~16:00】
学校、舞、三味線、華道、書道など

【16:00~18:00】
自由時間、着付け

【18:00~22:00】
お座敷

【22:00~24:00】
夕食、お風呂

昼食は、お稽古の合間や、お稽古が終わってから食べるようですね。

先ほど、見どころ紹介でお伝えした「お昼ごはんはお紅(口紅)がおちない工夫がされている」というのは、お稽古の合間に食べる舞妓さんのための気遣いなんですね。

ちなみに、花街のあたりでは、舞妓さんが立ち寄る喫茶店などでも、同じような心配りをされているそうですよ。

花街で、舞妓さんがいかに愛されているかがうかがえますね。

世界に誇れるこの華やかな文化が、この先もたくさんの人に愛され続いていきますように!

まとめ

いかがでしたか?

今回は、京都の花街を舞台にした人気コミック『舞妓さんちのまかないさん1巻』をご紹介しました。

コミックでは、ストーリーはもちろん、各エピソードのあとにある「小山さんちのごはんメモ」というミニコラムも、読者の楽しみのひとつとなっています。

キヨが作ったメニューに関するひとくちメモですが、いつも「わかる!」「なるほど~」と共感する内容ばかり。

コミックを買われた方は、こちらも逃さずチェックしてくださいね。

 

【データ】
『舞妓さんちのまかないさん1巻』
◆著 者 小山 愛子
◆発行所 株式会社 小学館
◆発 行 2017年4月
TVアニメ[舞妓さんちのまかないさん]PV
少年サンデー公式サイト/舞妓さんちのまかないさん 小山愛子

【出典】
舞妓になるには/おおきに財団
舞妓さんって何者?そのお仕事と生活を紹介します。/株式会社S-fleage
ごまめの歯軋り 仕込みさん/祇園を読む