弱き者、汝の名は男!?だった。「女の魔力」を感じる本

ここは、架空老舗書店の晴天書房。

看板娘のあんずと、常連で本好きの女性ライターたちが、おすすめの本を紹介します。

 

 

お店番のあんずです。

弱き者は女~と言ったのは、シェークスピアの「ハムレット」ですが、果たして・・・・・?

弱そうなキャラに見えて、じつは魅力を魔力に変えている女性たちと、本の中でも出会えますよ。

今回は「女の魔力を感じる一冊」を、お店の常連さんに聞きました。

 

晴天書房の常連たち

恋せよ、乙女。 Yummy
ふっとした事から恋に落ちて、互いを愛おしくおもう男と女がいるから、人生はアホらしくとも面白いんじゃないかと。

今こそ耽美派! ぐっち
嗜好が炸裂する耽美小説では江戸川乱歩が好き。再読熱がたぎるのは、自由を制限されたコロナ禍だからか。フフフ…。

 

あんず
あんず
こんな常連さんたちがおすすめする「女の魔力を感じる一冊」とは?

 

 

情感あふれる和歌の才で
平安の世にモテ期を爆走する歌人。

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【あらすじ】
和泉式部は恋人の為尊親王が亡くなり、悲しみに沈んでいるときに、為尊親王の弟君である帥宮敦道親王の従者から「橘の花」を送られる。恋人の衣に焚き染められていた花橘の香りの意味に気づき、彼女は素晴らしい和歌を詠んで返し、弟君をたちまちに魅了する。

 

恋せよ、乙女。 Yummy

和泉式部は「あらざらむ この世のほかの思い出に いまひとたびの 逢ふこともがな」とせつない恋心を詠んだ和歌が百人一首に選ばれている女流歌人である。生没年は不明で、父が「式部」省勤めで、和泉守 橘道貞と結婚した後、和泉式部と呼ばれるようになった。

和泉式部日記は平安時代に書かれたもので、人妻でありながら高貴な親王たちと恋に落ちた和泉式部が、帥宮敦道親王を亡くした後に、彼との思い出の日々を多くの和歌と共に記している。

私が和泉式部を好きなのは、女流歌人の中でも和歌の才は群を抜いていて、男心を鷲づかみにする凄さがあるから。W不倫であったことから宮廷スキャンダルにまみれ、悪評にさらされてもなお、相思相愛を貫く和泉式部のモテぶりが羨ましくもあり、同時代の紫式部や清少納言より魅力的と思わせてくれる。

紫式部もライバル視していたようですね。和泉式部の、のびのびとした生きざまが羨ましかったのかも?

 

 

 

SとMの逆転にクラッ…
「強い女」といえば谷崎でしょ

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【あらすじ】
美しい女の肉体に刺青を彫る刺青師の愉悦を描いた名作・『刺青』をはじめ、寺の庫裡に隠遁した男の、謎の女とのミステリアスな逢瀬を綴った『秘密』、少年と少女の危険な遊戯を描いた『少年』など、耽美派・谷崎潤一郎氏の初期の7編を収めた短編集。

 

今こそ耽美派! ぐっち

かねてより探し求めた美女を麻酔剤で眠らせ、自らの魂を込めた刺青でその肉体をほしいままに彩る『刺青』。三人の少年が、その一人の姉を日々エスカレートする戯れの中で蹂躙する『少年』。各話とも、かつて力で支配していた女たちから、男たちが「美」や「恐怖」によって支配される側に立たされるという逆転劇が実に鮮やか。序盤の女たちの非力さが、かえって男たちの弱さを引き立てるスパイスのように思えてくるほど、覚醒後の彼女たちの強さや美しさは輝いている。

『秘密』の「私」が最終的に下した身勝手な判断も、ほれた弱みで自身を支配する「謎」をもたなくなった女への失望ととらえると、「強く美しい女性に征服されたい」とする著者特有のマゾヒスティックな欲望が、登場人物たちに共通していることがわかるだろう。

密やかでいて鮮烈な、他人の欲望の昇華を目の当たりにできる本書。『秘密』の「私」と同様に、刺激に飢えた現代人には“刺さる”古典かもしれません。

またパンチの効いたのがきましたね。妖しい薫りにクラクラきそうです。

 

紹介した本まとめ

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意外と読んだことがない2冊では?

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