簡単!お金をかけない美容法 1
「知恵」で美肌になる!

◆第一回 肌は知恵だけできれいになる◆

多くの女性(もちろん男性も)が、「きれいな素肌」にあこがれや良い印象を持っています。その反面「自分は生まれつき肌がキレイじゃないから」「何をやってもダメだったから」と思い込んでいる人が多いのも事実。そういう人にこそ、スキンケアの基本のさらにまだ基本を、ぜひ、知ってほしい!「え?こんなことできれいになるの?」と驚くと思います。

お金をかけず、今日から始められる、しかも初期費用0円の美容法、ぜひ、試してみてください。

「きれいな肌」のメリットって、なに?

若く見える?清潔感がある?裕福そうに見える?幸せそうに見える?素敵に見える?魅力的に見える?明るく見える?聡明に見える?自信がある?やさしそうに見える?積極的に見える?… はい。どれも正解です。

初めて会った人の第一印象を決めるのは、「見た目」だという話は有名です。もちろん、見た目のなかには、その人の姿勢、ファッション、髪型なども含まれますが、人と会っているときに、一番目をやるところは、やはり「顔」です。そして、人の顔の印象を左右するのが「肌」なのです。なぜなら、顔のパーツの中で一番面積が広いのが「肌」だからです。もちろん、目や口は直接的にまばたきをしたり、おしゃべりをしたり、笑顔を見せたりと、深い印象を残すパーツですが、顔全体を記憶するときには面積の広い「肌」の印象が残りやすいと言えます。

 

「肌の印象」が、あなたの印象に

少し思い出してみてください。最近、初めて会ったあの人のことを。印象に残っているのは、その人の顔全体の「肌の雰囲気」ではありませんか?「よく日に焼けているな」「肌が白い人だな」「ニキビができているな」「クマが出ている。仕事が忙しいのかな」「顔色がわるいな」「少し乾燥してそう」…意外によく記憶しているものです。

「肌」というものは、会った人に対して想像以上に、強い印象を残します。

昔から言われる言葉に「色の白いは七難かくす(色白=美肌の人は、特別に美人でなくても、美しく見えるものだ)」というものがあります。この言葉そのものの良し悪しは置いておくとして、肌の印象がその人の美醜に大きな印象を与えるということは、今も昔も変わらぬ認識のようです。

 

あなたの肌は、「思い通りにならない」

「肌は、私なのか」…少し哲学的な香りがする問いかけですが、ずばり「肌は私であって、私ではない」と言えます。ほかの内臓も含めてそうですが(ちなみに肌=皮膚も内臓のひとつです。内臓だと認識している人は少ないと思いますが)、私の意思でコントロールできるものは、ほとんどありません。
ここで少し考えてほしいのです。実は、多くの人(特に女性)は、自由に肌をコントロールしたい、また、コントロールできて当然だ、と多かれ少なかれ思っているのではなでしょうか。

・高価な化粧品を使えば、きれいになれる!
・自分が寝不足してできたニキビにイライラ!
・化粧が下手なのは、肌のせい!
・また、シミやくすみ…なんで私ばかり!

先ほど、「肌は私であって、私ではない」と言いましたが、より踏み込んで言えば「肌は私であって、私ではない。しかし、私なしでは美しくなれない存在」なのです。漠然と接していても、思い通りにはなりません。しかし、私が肌の正しい扱い方を知ることで、「共存」していける存在なのです。

 

肌は生き方を映す、美しい鏡

よく「肌の調子を見れば、食生活や健康状態がわかる」と言いますが、私の日々の生活、日々の選択、日々の価値観を、肌はすべて映し出しているといえます。そして、それは生活態度だけでなく「肌への態度」と考えてもいいいでしょう。自分の思い通りならないもの、と認識を改めることは、実は美肌になるために一番大切なスタートラインなのです。

大切に、尊重して、育み、いたわる。知恵で美肌になれるのです。

肌と上手に付き合い、美しくするすべを手に入れれば、これは一生ものの知恵です。そして、知恵は年齢を重ねるごとに、状況に応じて、更新・進歩できるものです。何でも手軽に、簡単に手に入るこの時代ですが、ぜひ、肌には短絡的な結果を求めず、じっくりと自分らしい美肌を「共存」しながら、育んでいってください。

 

きちんと、理解して実践する

単なる実践の伝授よりも、「理由」や「認識」を理解しておくことの方が、成功するスキンケアには大事だと思います。
理由もわからず、理解もせずに取り組めば、失敗する、長続きもしないものです。「なぜ美肌になるのか」「美肌になるためには、どんな風に考えておけばいいのか」。この点をしっかり会得した人は、もう、すでに美肌になれる自力がついたと言ってもいいでしょう。
あとは、次回から紹介するルーティーンを毎日、行うだけです。途中で飽きたり、つまらなくなったり、思い通りに行かなくなったときには、ぜひ、この第一回に戻って、心あらたにリトライしてみてください。

お金をかけなくても、肌は「知恵」できれいになります。

◆次回の第二回では「洗顔」を紹介します。ニキビ、肌アレ、乾燥など、さまざまな肌トラブルの解決策は、洗顔にあり、です。肌思いの洗顔で、美肌を守りましょう。