清潔・簡単!ハイドロカルチャーのメリットを最大限にいかして観葉植物を楽しむコツ

ハイドロカルチャー ハイドロボール

「土での栽培よりも育てやすい!」と人気のハイドロカルチャーですが、最近では、見た目の美しさ、おもしろさにかたよりすぎて、逆に管理がむずかしいものも見られるようになりました。

ここはひとつ、原点に戻って、ハイドロボールでシンプルにハイドロカルチャーを楽しんでみませんか?

ハイドロカルチャーの最大のメリットは「清潔・簡単」であること。

ハイドロボールで、そのメリットを最大限にいかしながら、本来のハイドロカルチャーを楽しみましょう!

ハイドロカルチャーの材料選び

まずは、ハイドロカルチャーについて簡単にご説明します。

おすすめの植え込み資材「ハイドロボール」や、ハイドロカルチャーにぴったりの観葉植物もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

ハイドロカルチャーとは?

ハイドロカルチャーとは、土を使わずに植物を育てる「水耕栽培」です。

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土を使わないので、清潔・無臭で室内でも安心。

土植えにくらべてお手入れも簡単なので、初心者の方にも人気です。

ハイドロボールって、なに?

ハイドロボールとは、ハイドロカルチャーで土の代わりに使われる水耕栽培用土です。

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粘土を高温で焼き上げた「発泡煉石」で、保水性・通気性があり、植物の生育にもやさしい植え込み資材です。

ハイドロボールは粒状で扱いやすので、初心者の方でも簡単に植え替えなどのお手入れができますよ。

見た目のおしゃれ度はともかく、ハイドロカルチャーで「簡単・清潔」を追求するなら、断然、ハイドロボール植えがおすすめです!

ハイドロカルチャーでおすすめの植物は?

ハイドロカルチャーでは、ハーブや多肉植物なども栽培できますが、いちばん簡単でおすすめなのは、やはり観葉植物です。

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生育期(春~秋)の観葉植物はたくましく、植え替えなどでの環境の変化にも、すぐに適応してくれる種類がたくさんあります。

ここでは、その中でも、「枯れたところを見たことがない!」というくらい、屈強な観葉植物をご紹介します!

◆初心者さんでも安心!ハイドロカルチャーでおすすめの観葉植物

例)ゴムの木、サンセベリア、シェフレラ、ツピタンサス、パキラ、リュウゼツラン、ドラセナ類、ヤシ類など

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特に、ドラセナ類はドラセナ・マッサンゲアーナ(幸福の木)や、ドラセナ・サンデリアーナ(ミリオンバンブー)など、人気の種類もたくさんありますね。

あまり手間をかけず、簡単にハイドロカルチャーを楽しみたい方は、ドラセナ類からチャレンジしてみることをおすすめします!

ちなみに、「ハイドロカルチャーで育てるには、ちょっと注意が必要かも?」という種類もあるので、少しだけ触れておきますね。

◆葉が薄い植物は水の管理に注意

例)プミラ、フィットニア、アジアンタム、アスパラガス、プテリス、など

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ハイドロカルチャーでは、置き場所や季節によって水のなくなり方が急に早くなり、気がつくと葉っぱがチリチリに……、なんていうことも。

「昨日水やりしたのに、もう空っぽ!?」というような場所では、上記のような、葉の薄い植物は十分に気をつけてあげましょう。

◆花が一株につき一度しか咲かないので注意

例)アンスリウム、アナナス類など

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アンスリウムやアナナス類の花は一株につき一度きり。赤や黄色の鮮やかな花にひかれて購入すると、花の後はちょっとがっかりするかもしれませんね。上手に育てて新しい株が増えたら、そこにはまた花が咲きますよ。

◆寒さに弱く冬には葉っぱを落としてしまうので注意

例)クロトン、コーヒーの木など

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寒さに弱い種類は、冬になると葉っぱを落とすことがあります。枯れたわけではありませんが、幹に葉っぱが1枚……、という姿を冬の間中、眺め続けることになるかもしれません。15度以上の室温を保てない場合は、別の種類を選ぶことをおすすめします。

ひとことで観葉植物といっても、いろんな特徴がありますね。

どんなふうに生長するのか、どんなふうに飾りたいのか、などを考えながら、飾りたい条件に合った植物を選んでくださいね!

インナーポットを使えばメリットはてんこ盛り!

ハイドロカルチャーでは、インナーポット(ハイドロ苗専用ポット)を使わず、直接、観葉植物をガラス鉢などに植える方法もあります。

しかし、それでは根っこがグラグラと安定せず、植物の負担が大きくなってしまうことも。

その点、インナーポットを使えば、植物の根っこ周りをしっかりと保護したまま植え替えが可能になります。

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インナーポットを使うメリットを、くわしく見てみましょう。

【インナーポットを使うメリット】

◆インナーポットごと好きな容器に入れるだけ!
基本の栽培はインナーポットごと底に穴のない容器にスポっと入れるだけ。水やりは、うつわの1/3程度まで水を入れ、水が完全になくなってからまた1/3の量をそそぎましょう。

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◆容器が汚れてもすぐに洗える!
容器の中が汚れても、インナーポットごとすぐに出し入れができるので、お手入れも簡単です。いつでも清潔に保つことができますね。

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◆植え込みも簡単!
ガラス鉢や陶器鉢に植えるときは、「底に水腐れ防止剤(ミリオンAなど)→ハイドロボールなどの植え込み資材を鉢の1/3くらい→インナーポットの観葉植物→植え込み資材」の順番で入れれば完成です!

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◆寄せ植えもらくらく!
好きな植物をいくつか選び、先ほどのやり方でインナーポットごとお好みの鉢に植えるだけ。

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◆植え込みをバラすのが簡単!
ガラス鉢を使っていて藻が生えても大丈夫。インナーポット植えなら、植え込みをバラして洗うのも簡単です!

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関連記事:「ハイドロカルチャーのガラス鉢に藻が生えた!その原因と対策とは?」

ハイドロカルチャーのガラス鉢に藻が生えた!その原因と対策とは?

 

以上のように、インナーポットごと好きな容器に入れたり、好きな植え込み資材で周りをうめたりするだけなので、楽しみ方は自由自在です!

何より、植物の根元が保護されているので、植物への負担が少ないのがいいですね。

それでは、インナーポットを使うことのデメリットも見てみましょう。

【インナーポットを使うことのデメリット】

◆インナーポットに根っこがからまることがある
インナーポットは下から根っこを伸ばせるようになっているので根詰まりの心配はありませんが、放置しすぎるとインナーポットから出た根っこがからまって、抜きにくくなることがあります。ムリに抜くと根っこが傷むので、インナポートを切ってゆっくり抜くようにしましょう。

◆簡単すぎて放置される
インナーポットをうつわに入れただけの栽培は、簡単すぎて放置され、気がついたら枯れていた、ということになりやすいです。特に、小さな鉢は、放置されてから枯れるまでが早いので、要注意です。

……2つ目は、大げさではなく、本当にあるんですよ。

私も園芸店の販売員のころに何度かやりました。

手のかからない子は、どうしても放置ぎみになるんですよね……。

さて、お次は、ちまたにあふれるハイドロカルチャーのうわさを解説します!

ハイドロカルチャーのあのうわさ、ウソ?ホント?

簡単すぎるゆえに、お手入れの手軽さを過信されがちなハイドロカルチャー。

実際は、そこまで都合よくはできていませんよ、ということが多々あります。

小耳にはさんだことがあるうわさについて、ちょっと解説しておきますね。

《うわさ その1》
「ハイドロカルチャーは無臭で清潔!だから虫も来ないよね?」

答え:ウソ

解説:ハイドロカルチャーでは水を使います。不潔にして水が腐れば、小バエも来るしニオイもでます。水が腐らないよう、水やりはうつわの1/3まで水を入れて、なくなってからたす、を守りましょう!

《うわさ その2》
「ハイドロカルチャーの植物って大きくならないってホント?」

答え:ウソ

解説:土植えにくらべて成長は遅いかもしれませんが、日当たりや施肥など、生育の条件がよければ、鉢を大きくすることで植物も大きくなります。ただし、水耕栽培用土は土にくらべると高価なので、ある程度大きくなったら土植えに戻すといいかもしれませんね。

《うわさ その3》
「ハイドロボールの表面にカビが生えてきたけど、ちょっとくらい大丈夫!」

答え:ホント

解説:カビの胞子は空気中どこでも存在しています。水分の多いハイドロカルチャーの周りではカビが生えることもありますが、それが原因で植物が枯れることはありません。ただし、見た目が悪いので、カビがついた部分は取り除きましょう。

《うわさ その4》
「ハイドロボールを使えば肥料はなくてもOK?」

答え:ウソ

解説:ハイドロボールは、水耕栽培用土としてとても優秀ですが、肥料分は含んでいません。成長期のみ、定期的に薄めの液体肥料をあげましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

今回は、

□ハイドロカルチャーのメリットは「簡単・清潔」
□ハイドロボールは使いやすく植物にもやさしい
□インナーポットのハイドロ苗を使えばお手入れは簡単

以上のことをお伝えしました。

「ハイドロボール」と「インナーポットのハイドロ苗」は、手間なしハイドロカルチャーの最強のコンビです。

どちらも、園芸店やホームセンター、100均などでも買うことができるので、はじめのうちは、ぜひこのコンビで、「簡単・清潔なハイドロカルチャー」を楽しんでくださいね!

 

【出典】

『観葉植物事典』(土橋 豊 監修/池田書店)