の~んびりソロキャンプでココロをリセット!ひとり時間の上手な過ごし方

ソロキャンプ女性

最近なんだか、小さなことでイライラ、くよくよしてしまう……。そう感じることはありませんか?

そんなあなたは、今すぐ「放電」が必要です!日常のすべてを切り離し、さくっとソロキャンプに出かけちゃいましょう!

ソロキャンプなら、誰にも干渉されず、自然の中でゆっくりと自分の時間を過ごすことができますよ。じっくり考えごとをするのもよし、川の音や鳥の声を聴いてココロをリラックスさせるのもよし。すべてはあなた次第です。

なんとな~くモヤモヤしているのは、時間がもったいない!お気に入りのキャンプギアをカバンに詰め込んで、さぁ、あなただけの秘密基地へ!

ソロキャンプの魅力とは?

近年、ぐんと人気が高まっているソロキャンプ。多くのキャンパーたちは、なぜ「おひとりさま」を選ぶのでしょうか?

ソロキャンプの魅力に迫ってみましょう!

ソロキャンプは自分率100%の夢の空間

ソロキャンプのいいところは、すべて自分の思うままにキャンプを進められる、ということです。テントの張り方や後かたづけの手順でケンカになることもなく、キャンプごはんのメニューや食べる時間を誰かに合わせる必要もありません。

また、スマホをしまっておけば、あふれかえるネットの情報からも解放され、考えごとに集中したり、目の前にある自然をじっくりと堪能することもできます。

1人でキャンプ場に向かうなんて、初めは少し勇気がいるかもしれませんね。でも、大丈夫!ソロキャンパーは年々増加しているので「1人でキャンプなんて寂しい人だな……」なんて思われる心配もありません。むしろ、多くのキャンパーにとっては「憧れ」の存在でもあるのです!

◆近年におけるソロキャンパーのキャンプ場利用率

2019年1月に兵庫県のキャンプ場へ行ったとき、10組中1組がファミリー、1組が夫婦、1組がカップル、7組が男性ソロキャンパーでした。

さっくりテント設営を終わらせてテント内に引きこもる人や、チェアーを外に出しコーヒーを飲みながら山を眺める人、何度もロープを張り直して何か試そうとしている人など、ソロキャンパーさんたちは思い思いの時間をすごされているようでした。

途中、タープがうまく張れずにたたんでしまう人もいましたが、ソロキャンプの場合、そのようなトラブルに対して、誰かを責めたり責められたりするストレスがありません。問題が起きてもシンプルに「じゃあこうしよう」と次に進めるのは、ソロキャンプの魅力の1つではないでしょうか。

「ぼんやり」することの難しさ

「せっかくのソロキャンプだし、ちょっとぼんやりと過ごしたい」。そうは思っても、ふだん時間に追われる毎日を過ごしている私たちは、なかなか上手に「ぼんやり」することができないかもしれません。

やりかけの仕事や友人関係のあれこれに頭を支配され、眉間にしわをよせながらキレイな空を眺めている、なんてことにならないよう、はじめは「読書」や「お昼寝」でゆっくり過ごすのもいいですね。

ソロキャンプで大満喫!焚き火の癒し効果

多くのキャンパーがそうであるように、ソロキャンパーもまた、焚き火を目的としている人が多いようです。焚き火には癒し効果もあるので、炎を見つめながらまったりするのもキャンプの醍醐味ですね。

ただし、焚き火を楽しむには「火のお世話」が必要です。なれないうちは、炎を安定させるまでに少し時間がかかってしまうかもしれません。

どんなタイミングで、どんなかたちに薪をくべたら、きれいな炎があがるのか。そんなことを考えながら焚き火のお世話をしていると、だんだんと焚き火が愛おしくなってきます。

火の育て方をマスターし、きれいな炎が上がるようになったころ、あなたはきっと、焚き火のとりこになっていることでしょう!

スタイル別に見るソロキャンプの楽しみ方

ソロキャンプテントイメージ【写真AC】

一口に「ソロキャンプ」といっても、そのかたちはさまざまです。ここでは、いくつかのソロキャンプのスタイルについてご紹介します。

孤高のソロキャンプ

基本のソロキャンプはやはり単独です。誰かとスケジュールを合わせる必要がないので、思い立ったらすぐに出かけることができます。

寄り道、買い物、観光なども気の向くままで、イヤなら途中で帰ってくることもできます。まさに「自分次第」のキャンプスタイルですね。

「憧れていたハンモックでのお昼寝」「作ってみたかったB級キャンプごはん」など、やりたいことにどんどんチャレンジできるのもこのスタイルの魅力です。

気の合う仲間とグループソロキャンプ

「1人の時間を楽しみつつ仲間ともワイワイしたい」「全くの1人きりはちょっと不安」。そんな方にぴったりなのがグループでのソロキャンプです。

1人ひとりはソロキャンプのスタイルですが、仲間が近距離でテントを設営することで、グループキャンプの楽しさも味わえます。

ソロキャンパーの中には、キャンプ用品を自作するなど、独特のスタイルを持っている人が少なからずいるので、他の人のテントの中を見せてもらうのも、グループソロキャンプの楽しみのひとつですね。

ただし、基本的には「ソロキャンプ」なので、お互いの距離感も大切です。「食事の時だけ焚き火台などを持ち寄って……」というふうに、あらかじめ約束しておくと、楽しい時間と静かな時間のメリハリがつくのではないでしょうか。

車中泊のソロキャンプと単独登山テント泊

登山者テント泊イメージ【写真AC】

キャンプ場での「おひとりさま車中泊」も、もちろんソロキャンプです。テントが車になっただけで、車の周辺で焚き火や料理を楽しむなど、過ごし方はテント泊のソロキャンプとほぼ同じです。

広い意味では、単独登山者のテント泊もソロキャンプです。「登山」という行程が入るので、キャンプ場のソロキャンプに比べるとハードルはぐんと高くなりますね。また、山の上ではすべてが命がけであるため制限が多く、キャンプ場に比べて「何をしても自由」の範囲は、かなり狭くなりそうです。

ソロキャンプの新しい楽しみ方

ソロキャンプの持ち物

ソロキャンプに必要な持ち物は、基本的にはキャンプと同じです。ソロキャンプ用に新たに購入する場合、テーブルや焚き火台をコンパクトにすると、荷物の軽量化につながりますよ。

それでは、ソロキャンプに必要な最低限の持ち物を、ざっくりと挙げてみましょう。

◆ソロキャンプの基本の持ち物

□ テント一式
□ 寝具一式(シュラフ、マットなど)
□ チェア
□ テーブル
□ ランタン
□ バーナー(ガス缶)
□ 焚き火台一式(網・トング・薪・炭など)
□ クッカー(小鍋など)
□ 調理道具(ナイフなど)
□ 食器

キャンプギア(用品)としての持ち物はこのくらいですが、これにティッシュや洗剤などの消耗品や、食料品も入ります。ファーストエイド(応急処置)セットなども忘れずに持って行きましょう。

キャンプの持ち物については、別記事で詳しく説明しますので、ここでは、ソロキャンプの「住空間」「寝具」「調理器具」の3つについて、ご説明します。

ソロでも2~3人用テントがちょうどいい

ソロキャンプでも、宿泊するなら「住空間」が必要です。基本的にはテントが一番多いですが、ハンモック泊ならハンモックテント、車中泊なら車が住空間になります。

タープ泊は野営っぽくて「かっこいい!」と思いますが、もちろん中は丸見えです。雨や風にも弱く、虫や野生動物の心配もありますので、決行されるのであれば、いつでも車中泊などに切り替えられるようにしておくと安心ですね。

テントのサイズですが、1人用テントは、本当に人ひとりが横になれるだけのサイズです。登山のテント泊ならそれでよいと思いますが、キャンプ場で使うなら、ソロキャンプであっても2~3人用のテントがおすすめです。

好きな場所にテントを張れる、キャンプ場の「フリーサイト」を利用した場合、両隣にファミリー向けの大型テントが来ると、1人用テントでは圧迫感があるかもしれません。

まわりとの距離をとるためにも、やはり2~3人用テントくらいの面積は確保したいところです。

寝具は必ず快適性を重視

住空間の次に大切なのは「寝具」です。基本のセットは「シュラフ・マット」ですが、夏なら「マット・タオルケット」、冬なら「マット・シュラフ・毛布」と、季節によって変わります。

ちなみに、わが家は3シーズン(春・夏・秋)対応シュラフを使っていますが、真冬の氷点下でも、「シュラフ、マット、毛布、帽子、ネックウォーマー、スウェット上下、ヒートテック肌着上下、レッグウォーマー、靴下、カイロ2枚」というセットで寝ています。寒さで目が覚める事なく、快眠できますよ。

いったん寒さや暑さで目が覚めると、なかなか再び寝つくことができず、つらい時間を過ごすことになります。

寝具は、体調だけでなく命に関わることもあるので、値段や見た目ではなく、快適性を重視して選ぶようにしましょう。

【♪ONE POINT♪】
保温が目的のウレタンマットは、シュラフの下ではなく、中に入れると、触れている部分が格段に温かくなりますよ!幅のせまいタイプは寝返りをうつたび体がはみ出て寒いので、シュラフに入るなら幅の広いものがおすすめです。
直接体の下に敷いて寝ることで劣化が早くなる心配もありますが、極寒の時期以外はシュラフの下で使うようにすれば傷みも抑えられますよ。

 

☆ちょこっとレビュー
筆者愛用のキャンプマット。定価は5500円(税抜)ですが、ネットで2500円程度で購入できます。さわり心地は、果物の段ボールに入ってる緩衝材のような…(笑)そして、たたんでも横幅が狭くならないのが難点。でも、ちょっとさわっただけでめちゃくちゃ温かい!初めてのキャンプマットとしておすすめです!

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
キャンプマット 1人用
EVA フォーム マット シングル 56×182cm M-3318

コンパクトで使いやすい登山用の調理器具

ソロキャンプ調理器具イメージ【写真AC】

住空間と寝具がそろったら、次は調理器具です。

ソロキャンプでキャンプごはんを食べる方法としては、「キャンプ場内の飲食店を利用する」「お弁当などを持ち込む」「バーナーで調理する」「焚き火で調理する」などが挙げられます。

焚き火や薪ストーブでこだわりのキャンプごはんを作るなら、ダッチオーブンやスキレットなど、こちらもこだわりの調理器具があるといいですね。

一方、簡単なキャンプごはんで済ませるなら、登山用の「クッカー(スタッキングできる小さめの鍋)」や「メスティン(炊飯、蒸し物、煮物など大活躍の調理器具)」とバーナーの組み合わせが最適です。

登山用の調理器具は、軽量化されたものが多いので、持ち物のコンパクト化をめざすソロキャンパーさんにはおすすめですよ。

ソロキャンパーにうれしいキャンプ場

ソロキャンプ場イメージ【写真AC】

どんなキャンプ場で、どんな人と隣り合わせるかは、その日のキャンプに大きく影響します。

ソロキャンプをするなら、できるだけソロキャンパーに優しいキャンプ場を選びたいですね。

隣り合わせを考慮してくれるキャンプ場

キャンプ場によっては、空き具合にかかわらず、奥から予約の順番に利用エリアを埋めていくことがあります。ガラガラなのに、奥のほうでみんなが隣合わせ……という感じ。

そういったキャンプ場の特徴は、キャンプ場検索サイトの口コミなどで見ることができます。できるだけ臨機応変に対応してくれる、または、顔ぶれ(ファミリー、ペット連れ、ソロなど)に合わせて利用エリアを割り振ってくれるようなキャンプ場を選ぶようにしましょう。

ソロキャンプ専用エリアのあるキャンプ場

ソロキャンプの人気が高まる中、ソロキャンプ専用サイトを設けているキャンプ場が増えています。

ソロキャンプ専用サイトなら、走り回る子どもたちや、グループの賑やかな声に悩まされることもなく、静かに過ごすことができますね。

ただし、ソロキャンプ専用サイトは、通常のキャンプエリアに比べて、少し奥まった場所に設置されていることがあります。

事前にホームページなどを見て、自分が求める過ごし方ができるかどうかを確認しておきましょう。

◆1人でふらっと行ける、おすすめキャンプ場

笠置キャンプ場】(京都府)
《料金》大人1人 一泊1,000円(日帰り 500円)
《予約》なし!
《チェックイン・アウト》なし!
《トイレットペーパー》なぁーし!(簡易水洗トイレ)

ペアキャンプの予約の注意点

最近では、ソロ同士の「ペアキャンプ」も見られるようになりました。夫婦やカップル、友人など、いろんなペアがありますね。

ペアキャンプで予約をするときに気をつけたいのが、設営可能なテント数です。フリーサイトでは問題ありませんが、利用できる範囲が限られる区画サイトでは、借りたサイト内で張れるテントやタープの数が決まっていることがあります。

2つ目のテントは別料金になる場合があるので、1サイトでいくつのテントやタープを張れるのか、事前に確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

少し前までは、1人でキャンプに行くなんて考えられませんでしたが、「おひとりさま文化」はアウトドアフィールドにまで広がりつつあるんですね。

ソロキャンプには、大人を童心に返らせる力があります。ガスがなくても火がつけられる、炊飯器がなくてもお米が炊ける。自然の中での不便さを自分のアイデアでクリアし、どんどんステップアップしていく喜びは、すべてがそろっている便利な生活の中では、なかなか味わえません。

ソロキャンプでの経験は実生活にも影響を与え、実生活が変わることで、また、ソロキャンプのスタイルも変わっていくものです。

いきなりソロキャンプのスタイルを決めてしまわず、変化していく自分自身を楽しみながら、ソロキャンプのスタイルの変化も楽しんでもらえたらいいな、と思います。

ハッピーなソロキャンライフを!